大和の方言について〜私の勝手な見解(^ ^;)
方言のお話の反響が結構あるので、私の考えをまとめてみますね。

まず、「Topics(6月28日)」の答えは、@まずい、Aめんどくさい、B来ない(厳密に言うと、「来やれへん」という関西弁に近いかな?)、C(机を)もって運ぶ と言う意味でした。奈良(とくに国中(くんなか))の方言は、私が今まで接してきた先生や生徒のみなさんを思い起こすと、どうやら奈良盆地の北と南で使われている方言が分かれ、前の4つの例だと@・B・Cは南で使われ、北の方では意味すらわからない人もいるようです。(Aは大和全般に使われているようですが、これも大阪(河内や摂津、和泉)へ行くと「恐ろしい」の意味になり全く意味が変わります。

では、北と南の境界はどこか?っていうことなのですが、大和川の少し南あたり、橿原線の駅だと結崎あたりかと思うのですが、うちの社会科のある先生のお話では、「二上山が2つに見えるか見えないかのあたりではないか?」ということです。私もその微妙な境界が正しいような気がします。但し、真美ヶ丘ニュータウンなどのいわゆる新興住宅地では、この原則はあてはまらないと思いますが・・・。

吉野や宇陀はまた違った方言の文化圏かもしれません。実際、吉野出身の人の中には先の@〜Cの中の言葉が全部通じないところもあるようですし・・・。
私は、国中(くんなか)における方言は昔の街道沿いにだいたい同じものが分布しているのではないかと推察してます。上記の地図におもな街道を3つ入れてありますが、例えば、先の@やBは竹内街道沿いの地域、今の市町村でいうと、當麻町→新庄町→大和高田市→橿原市あたりに住んでいる生徒達は、自分達が使うもしくは自分の親や祖父母が使うと言ってました。この道は、かつては大陸からの渡来人が通った道。まさしく渡来人が「きゃいた(来やいた)道」なのですね!(^^;)
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